糖尿病で一番怖いことは、合併症を引き起こす点です。血糖値の高い状態が続くと、血管がボロボロになり、全身の血管が障害を受けます。
糖尿病発症後、血糖コントロールがよくないと・・・
●5年ぐらいすると手足のしびれやこむら返りなどの神経障害が起きてきます
●7〜8年すると網膜症が起きてきます
●10年〜15年すると腎症が起きてきます
・糖尿病性神経障害
血糖の高い状態が続いていると、末梢神経がおかされ、手や足のしびれや痛み、冷感、神経痛、感覚の鈍磨などの症状が現れます。末梢神経細胞内で、細い動脈血管の障害によって神経に血液が通わなくなることが一因と考えられます。発病後に生活習慣の改善や内服治療などをしないで放置したまま、症状が進行すると、わずかな傷がもとで、その部分の組織が死んでしまう状態(壊疽)にまでいたることがあります。
足壊疽
・糖尿病網膜症
糖尿病網膜症とは、眼のスクリーンにあたる網膜に網の目のように張りめぐらされている細い血管にコブができたり、破れて出血(眼底出血)などが起きている状態をいいます。進行すると失明することもあります。
右のグラフのように、約10年で半数が網膜症になります。主な検査として、眼底カメラで血管の異常の有無を調べる「眼底検査」をおこないます。
・糖尿病性腎症
糖尿病腎症は、高血糖により腎臓の糸球体内の働きに障害が起きた状態です。糖尿病が始まった頃から進行しますが、最初の頃は検査でも特に異常はありません。10年程度経過したころから尿検査でも蛋白尿が現れます。さらに進行すると腎臓機能の低下が顕著になり、人工透析が必要になります。
糖尿病腎症は透析の原因疾患の一位で、3期以降は進行を遅くすることしかできず、下記のグラフの通り、
15年で急速に機能が衰え透析
に至ります。
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